悪人

準天頂衛星「みちびき」の打ち上げが成功しましたね!
後は無事起動に乗ってくれる事を祈るのみ、なべです。

昨日は深津絵里さんがモントリオール世界映画祭で主演女優賞を受賞した事で話題沸騰の「悪人」を見てきました。
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朝一番の上映回で見に行ったのに劇場内は満席とは言わないものの結構な混雑具合。
けど大人が多かったせいか騒ぐ人もおらず快適に鑑賞できました。

ストーリー的には『愛の逃避行』という印象は否めませんでしたが、「惚れた腫れた 」だけにとどまらない表現力はすごいなぁと思いました。
サブタイトルにもある「誰が本当の悪人なのか」を考え始めるととても悩んでしまいます。
誰かの行動を全肯定も全否定も出来ない、その悪の部分に善人も影響を与えている。
善意で行動するなら善人なのか、悪意で行動しても相手に善として伝わったらどうなのか。
そんな「普通の悪人」が複雑に絡み合って一つの事件を構成しています。

そして注目の俳優陣ですが、さすがに個性派揃いなだけあっていい演技をされますね。
主演女優賞の深津絵里さんは勿論、妻夫木聡さんも天地人の直江兼続役など「さわやか・穏やか」路線とは違った演じ方をしています。
加害者の親の樹木希林さん、被害者の親の柄本明さんも、難しい役所を見事に演じきっています。
特に樹木希林さんが見せた「背中で見せる演技」は必見かと。

謎解きもCGもアクションもありませんが、とても良く出来た映画だと思います。
お勧め度はかなり高めです(^^)