遺体 明日への十日間

今日はかずもんがスライディングに失敗して足をざっくりえぐってきました。
それでも元気な様子を見ると生きてるからこそ怪我できるんだなぁなんて感じたりしています。なべです。

あの日から2年が経ちました。
2年前のあの日、この時間は自宅へ向かって歩くのに疲れて焼き肉屋さんに駆け込んだくらいの時間でしょうか。
そこで見たニュースで被害の全容を初めて知った頃だと思います。
今、テレビでは2年前を振り返る特集が次から次へと流れています。
改めて被害に遭われた皆さんに追悼の意を表したいと思います。
きっと今日は東北地方で三回忌がたくさん行われているんですね…。

そんな日を迎える前日の昨日、映画『遺体』を見てきました。
そこに描かれれていたのは【地獄】でした。
そこで何が起きていたのか、人々は何を考えどう行動したのかが、何の演出もほとんどなく淡々と描かれていました。
特に沢村一樹さんのセリフが…。
津波に襲われた地域の遺体収容に向かっていた沢村一樹が遺体安置所の人に現地の様子を問われ答えるシーンで
「下水とガソリンと海水が混じって凄い臭いで」
と答えたり、「救助は始まってるんですか?」という問に対して
「生きてる人間は…誰もいません」
と答えて呆然とするその姿は胸が痛くなりました。
そしてその遺体の収容所で少しでもまともな状態で受け入れ、送り出そうとする人達のひたむきな姿が涙を誘いました。

もしお時間がある方は是非ご覧になって頂きたい作品です。
ただ、西田敏行さんの演技はちょっと濃すぎるかもσ(^_^;
改めて北野のたけちゃんが言っていた
「1万9千人が死んだ一つの事件じゃなく、一人が死んだ事件が1万9千件同時に起きたんだ」
って言葉が脳裏を過ぎりました。

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