むかしばなし・・・Vol.4

怖い話の反響が予想以上に大きかったのでまたやりたいなと思っているなべです。

今回はバンド合宿話の最終回です(^^)
むかしばなし・・・Vol.1
むかしばなし・・・Vol.2
むかしばなし・・・Vol.3

電気がパチンと消えてから、一人でビール飲んだりテレビのボリュームを微妙に大きくして過ごす事数時間。
ようやくバンドチームも演奏終了。

後は宴会やって終了です。
宴会の時には「さっき電気が消えたんだよ!」とか騒いでましたが、みんなは「はいはい」と気にもしていないみたい。
そりゃあ2年連続2回目だったら慣れますわなw

男子部屋と女子部屋に分かれて就寝時間を迎えます。
鉄のフレームの2段ベットが3つほど置いてあります。
【全員が】ベットに入ってゴロゴロ会話をしています。

・・段々口数が減っていき、たまに静寂が流れます。

その時耳を澄ますと何かが聞こえました。

ズンッタッズズンッタ・・・。

これは・・・ドラムの音?
また誰かが話し出すのを制して私が言います。

「しっ!何かさ、ドラムの音聞こえない?」

みんなが耳を澄ますと確かに聞こえているようです。
「ほんとだ・・・聞こえるな」
「俺もさっきから聞こえてたんだよね」
「誰が演奏してんだ?」
言いながらもみんなわかっていたでしょう。

男子は全員この部屋にいて、女子にドラム叩ける子はいない事を。

しばらくの間ドラムの音が遠くに聞こえていました。
みんな、声もなくそれを聞いています。

すると、ふとドラムの音が止まりました。

次に聞こえた音は

ギシッ・・・ギシッ・・・ギシッ・・・

地下から階段を上る音が聞こえてきます。

誰よ・・・。

誰ですか?

DAREDESUKA?

階段を上りきった足音が、今度は床をならして近付いてきます。

ギィ・・ギィ・・・ギィィ・・・

ついに部屋の前までやってきました。

足音が止まります。

バサッ!と布団をかぶる男子。
静けさがあたりを包みます。
私は身動き一つしないでジーッとしていました。
かつて『息を呑む』という言葉がこの時ほどピッタリした事はありません。
そして・・・

ギィ・・

再び足音が動きだし、台所の方向へ向かったようです。
台所の引き戸を開けるガラガラという音がします。
その後小さくパタンという窓を閉めるような音が聞こえたような・・・。

その音を最後に、足音はまったくしなくなりました。
私は布団に潜って大人しくしているうちに眠ってしまいました。
翌日女子に聞いても誰もその時間は歩いていないし、変な足音も聞いていないと言っていました。

これが私の『バンド合宿の不思議な体験』の全てです。
ひょっとしたら、バンドのみんなの壮大な釣りで、全部イタズラなのかもしれません。
だけど、体験した事は間違いなく真実です。
これをイタズラと思うか、心霊現象と思うかは読んだ皆さんにお任せします。

ただ、古い貸別荘にはご注意くださいね。
壁に掛かっている物は落ちませんか?
電気はちゃんとつきますか?

夜中に耳を澄ますと・・・ほら、何か聞こえませんか?

「むかしばなし・・・Vol.4」への9件のフィードバック

  1. よりによって
    こんな時間に読んでしまいました(泣)

    今夜はスタンドライトつけたまま寝ます〜(;_;)

  2. 見えません!きっぱり。笑
    こういう話がとっても苦手で・・・。
    でもついつい読んでしまいました。

  3. 私も書いてしまいましたが得意じゃないです(笑)
    前に都市伝説が流行った時にもそう言うサイトを読みあさっちゃったんです。
    そしたら怖くて怖くてorz

  4. 結局は分からず終いなんですね。
    その後そこがどうなったのかきになりますね。

    ひょっとして誰か勝手に住んでたとか
    そういうオチではないんですよね?

  5. ヒィィ

    今度住む家めちゃくちゃ古いんですよ〜!
    ぎゃ〜ぎゃ〜怖い〜。

  6. > しまさん
    本当に何だったのか、誰だったのかさっぱりわからんのです。
    もちろん戸締まりもしっかりしてましたよ(笑)
    あの別荘はその後どうなったんでしょうね。
    今度聞いてみます(^^)

    > ベルちゃん
    古い家は・・・・怖いよね(  ̄ー ̄)
    夜中とか気をつけてね。
    ひっひっひ・・・・。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です